キャストがみんな素晴らしいドラマ
なんでこんなにアシガールが好きなのか。
きっと登場人物の全員が個性的だからなのではないかと。どんな端役の人も魅力的なんですよね。老若男女、すべての登場人物がイキイキしてるんです。
きっと全員描いちゃうんだろうなあ。
私は感想掲示板を見るのが好きなんですが、NHKということもあるでしょうが、熱狂的なファンの方に、あらゆる年代層がおられることに驚きます。
60代や50代の方が珍しくなく、とてもステキな感想を述べておられて、ジ~ンとします。
本来、若い人のマンガ原作だし、少女マンガなんですが。唯という元気な若者を取り巻く大人たちにも共感するんです。
お母さん役の人
たとえばですね
唯ちゃんの平成の(ほんとうの)お母さん
中島ひろ子さんが演じていて「速川美香子」という名前の女医さんの役です。
原作ではこのママは、医者じゃなかったような記憶があるので、これも脚本家の素晴らしい味付けです。
お母さんは、自宅の開業医のお医者さんなんです。
旦那さんはまた明日描きますけど、なんと専業主夫!
多様性の生き方の視点を入れた画期的な脚本
従来の価値観なら男女逆転したような役割です。しかし、こういう設定にしたところにNHKの新しい試みを感じます。
「逃げるは恥だが役に立つ」というドラマで従来の男女感をふっとばすような展開がありましたが、この「アシガール」も色んな生き方や個性を持った登場人物が出てきます。
ケガをした若君が現代にタイムスリップして、その治療にもこのママが大活躍するんですね。
ネットを見ていると、専業主夫(旦那さんが家事をする)の方も沢山おられ、もはや高度成長期の価値観 女=家を守る 男=働いて家庭をかえりみない という形がもはや過去のものになりつつあると思います。もちろん、女性らしさを活かして専業主婦をする夫婦像、母親像も素晴らしいのですが、色々な生き方があり肯定されていく新しい時代を切り取った秀逸な脚本ではないでしょうか。
痛快で魅力的な主人公のお母さん
そこに50代や60代の方も痛快で「アシガール」のファンになった人も多いのではないか。もちろん、私もとても共感します!
とてもサバサバしたキップのいいママで唯を励ましたり、親として親身になって心配したりします。
決め台詞があって、
唯が最後の戦国時代のタイムスリップするとき、動機が「阿湖姫と若君との結婚をブチ壊しに行く!」ということがバレたとき
パパは「そんなことのために行くのか!」と怒るのですが
ママは「頑張れ!結婚式をぶち壊してきなさい!」と叫んで送りだします。
オンナ心、恋する女性として、娘の同志なんだなあ~と胸が熱くなりました。
中島ひろ子さん、あの名作「櫻の園」に出てらしたんですね。年をとられても美しい方です。