年末にBABYMETALさんにハマる

21日に緊急事態宣言が解除となりました

感染者は増えているようですが、続ける気力など誰も残ってないんじゃないでしょうかね

(暇な年金生活者はまだまだ続けてほしそうですが…)千葉県のクラスターは高齢者の社交場が多い。コロナ蔓延は若い人のせいだから経済を止めろという理屈はもう通らないでしょう。

とはいえ、うちの年寄のように90近い夫婦、基礎疾患付きにコロナが直撃したら悲劇の一言です。コロナがインフル並みの認知度になり(感染しても差別されない)ワクチンがいきわたる(重症化しない)まで何としても忍耐と防止を続けるのみです。

NiziUさんに夢中だったんですが、年末の紅白よかったですね、

niziu

親心でハラハラしましたが、可愛さに心癒されました

しかし、そのあとの強烈なアイドルにやられました。AKBシリーズなどではありません、BABYMETALさんです。

BABYMETALイラスト

なんじゃこりゃ?と思い、動画を漁ったところ、やられました

沼としか言いようがないです。毎日見てます。今も聞いてます。

緊急事態宣言で暗い渋谷で輝くメタルアイドル

奇しくも年末に、渋谷でBABYMETALさんの巨大な宣伝トラックを見たことも僥倖だったのかもしれない。

渋谷の宣伝トラック
緊急事態宣言中、コロナで人がいなくなった渋谷の駅前で燦然と輝くBABYMETAL

テレビで、人混みの象徴のように毎日写される渋谷です。折しも年末の緊急事態宣言の発令直後、人がいなくて閑散としてた。どうしても見たい展覧会があり、こそこそと行った。私は渋谷が初めてで、びくびくしていた。

若い時に憧れていた若者が集う明るく最先端の渋谷はもうそこにはなかった。衰退した日本の、コロナという感染症に覆われた渋谷。季節も12月だったせいか。なんと暗く寒く寂しい場所なんだと。これが今の日本の現実なんだと。

しかし、突如、駅前に巨大なトラックがあり、BABYMETALさんの日本武道館の宣伝だった。初めてみる少女たちで一体誰だろうと思った。若い人の好きな何かなんだろうな、程度。

しかし、目を離せず、思わず写真を撮ってしまった。

死の町かと思う渋谷に凛と輝いていた光の光景。その姿は使徒と見まごうた。

彼女たちはコロナなどには負けていなかった。

NiziUさんとは違う魅力

去年はNiziUさんを推して夢中だったんですが…心変わりというわけではないですが…ちょっと物足りなくなったんです

人は心弱るとアイドルにハマるといいますが、私のこの移住と介護とコロナの一年はかわいい何かが歌ったり踊ったりしているコンテンツになぐさめられ、それがNiziUさんだったんです。しかし、露出が微妙すぎて、なかなか、上昇気流に乗せてくれません。だんだん「娘の携帯のかわいい自撮り」を毎日見せられているような気持ちになってきました。いや、もうカワイイはいいから、ガンガンやってくれ、おまえたちがオーディションで見せてくれた生への執着、何かを作り何者かになりたいそのパワーを見せてくれよ、とだんだん思うように。

それはNiziUさんのせいではなく、私自身の心が変化してきたのでしょう。この一年、コテンパンにやられた心と身体、しかし、まだまだやれると反発心が出てきた。

誰かこの私の鬱屈した心を燃やしてくれよ、という欲望にBABYMETALが入りこんだ

いや、BABYMETALがくすぶっていた心を燃やしている

弱った私をまずNiziUさんがなぐさめ、癒し、少し復活したところをBABYMETALさんが一気に点火したのです。

メタルもろくに知りませんが、BABYMETALさんの姿を毎日動画で見てます。

音楽に疎い私ですら、このメタルのサウンドは相当にレベルが高いとわかります。そして、SU-METALさんの声、ダンスの切れ。

NiziUさんのジェンダーを超えた魅力を延々と述べましたが、BABYMETALさんはさらに何かを凌駕してます。異性に対してのアピール感はもちろんあります。原則は秋葉系の中二病的なアイドル感で、フェミ的にはアウトではないかと思われます。

しかし、彼女たちの歌の歌詞に何度も出てくる「命を燃やす」というフレーズがあまりにも強烈です。

場を覆う熱狂

日本的な祝祭呪術と、欧米のゴシック典礼をミックスした宗教的な美

うまく言えないですが、何か強い何かの象徴、記号性がBABYMETALさんなのではないでしょうか

燃やせ、燃やせ、この命を

最近読んだ藤森かよこさんの「馬鹿ブス貧乏で生きるしかないあなたに愛をこめて書いたので読んでください」という書籍ですが、一番心を打った一文に

「命を燃やしつくさないとくすぶって死にきれない」

というものがありました

そう、私のこの一年のつらさはコロナのせいでしょうか、介護のせいでしょうか、転居のせいでしょうか

はたまた、50代更年期でクタクタになったこの身心の衰えか

いや、違う、そうではない。

人生の後半に入った、私の死に場所はどこであるか、

それを探している気持ちのありようだったのではないかと思います。

その苦しさ悔しさは「命を燃やし尽くす」ことでしか解消できないのだと、BABYMETALさんを聞きながら確信してます。

BABYMETAL – Road of Resistance