ジョンレノンを描いてみる

ビートルズメンバーの絵、2人目はもちろんこの人です

さて、イギリスのあのビートルズのメンバーのイラストにチャレンジしています。

昨日はポールマッカートニーさんでしたので、本日はジョン・レノン

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ジョンレノンさんの似顔絵イラスト

ジョンの顔といえば長髪、丸眼鏡

丸い眼鏡で長髪といえばこの人です。

髭を生やしたら、立派な60年代のヒッピーさん!

ヒッピー(ウィキペディア)

ヒッピーファッション。ヒゲ率が高いことはこの写真からも確認される。5人中4人までがヒゲをはやしている。ボトムはだいたいがゆるいベルボトムなのがこの時代のスタンダードか。いわゆる「もっさり系お洒落」である。

日本の団塊世代の方々もこういうスタイルの人が多いですね。

ジョンレノンの容姿は日本的?

描いてみて気が付きましたが、けっこう日本人寄りの顔立ちなんですよね。目が小さい。

シャープで神経質な雰囲気のするジョンの容姿は、アイドルとしては立ち位置が複雑ではないか。

ジョンレノンといえば正面むきの無表情の画像が多いです。まるで犯罪者の証明写真のよう。

一歩間違えばキモオタさんに近い。実際、メンタルはめちゃめちゃ暗く複雑な人。どう見ても、ジョンは反社会的な雰囲気を醸し出してます。

ポールとジョン、二人の関係には顔立ちが関係している?

昨日のヤフーニュースでポールがジョンへの哀悼と親愛を表明している記事が。

誰もが知っている二人の複雑な関係。ジョンレノンとポールマッカートニーの不和と衝突がビートルズの解散を招いたことは世界中が知っている。

私はこの関係の破たんの一因に顔の造形も関係しているんじゃないかと似顔絵を描きながら思いました。

派手ないかにもイギリス系イケメンのポールマッカートニー。ジョンは彼とは違う。ポールは才能あふれる顔が可愛いアイドル、でもジョンレノンは…。

だからこそ、ジョンはこういうファッションやアート寄りになっていったのかも。ジョンならではのキャラ立のために。

アヴァンギャルドな思想を全面に出した服装や生き方を選んだ。

この髪型や眼鏡をしなくては、ビートルズ内での自分の個性ができなかったのではないか。

ジョンレノンとポールマッカートニーの顔と生き方の違い

複雑で、コンプレックスの塊でセンシティブなジョン。

暗いんですよね。全体的に。思想的にも。カッコいいんですけどね。そういう人は。

顔も微妙なイケメンで。いかにもなヨーロッパの男前ではない。どちらかというとアジア人のイケメンに近い。

だからこそ、団塊世代はジョンのファッションを真似て親和性があったんです。ヒゲを生やして毛を伸ばして、ジーパン履いてりゃなんかジョンっぽくなれるんだから。

一方、ポールは真似にくい。だって、彼のキャラ、スタイルは「作り上げた」ものじゃないんだもん。ポールはポールだから。

目がぱっちり、いつもニコニコ。愛され顔と天然の天使のような優しさ溢れるポール。曲も癒されるメロディーライン。ポールマッカトニーと彼の曲を嫌う人なんていないでしょう。

仮病でコンサートサボろうが、麻薬を持ち込もうが、ああ、ポールだからね、と許してしまう愛されオーラがありませんか?70代のいまだに…。

日本の留置所で歌をサービスしてくれるほどにポールはサービスしてくれた。「まいどまいど」ってコンサートのたびにファンサービスも怠らない。人を愛するってことをちゃんと知っている人の行動です。

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ポールマッカートニーの若い時の似顔絵イラスト

今やナイト(貴族)であるポールマッカートニーですが、ジョンが生きていたらなるかどうか。話が来ても断るタイプですよね。

もちろん、二人とも稀有な才能の持ち主なんですが、天賦の才、ということでいうならポールに軍配が上がるでしょう。

愛された男VS愛に飢えた男の芸術

育ちも似ているようで全く違います。

彼等の故郷のイギリスのリヴァプールは、労働者階級の多い街で、二人とも貧しく複雑な家庭環境に育ちました。

しかし、同じ家族に恵まれなかったとはいっても、

ポールは愛されて育ち、素直さを育み

ジョンは「マザー」という曲で慟哭するように愛情飢餓が絶えずありました。

その育ちの違いも二人の衝突(特にジョンからポールへの羨望や嫉妬)を招いたんじゃないでしょうかね。

大体、ジョンの死後40年たつというのにポールったら

“Dear Friend”の2つの音源を公開。「この曲は僕からの歩み寄り」

なんてまたファンシーなこと言ってるんだから、ああポールは最後までわかってないよな~なんて思うわけです。ジョンがグレてポールから距離を置いたわけだよな。だからこそのポールの良さなんですが。

愛されて育った人間の天然のキラキラアート。そうでない側はそれを激しく渇望します。でも、そういうものは愛情を受けていないと生み出せないのです。食べたことのない料理を作ることが出来ないように。

その飢餓感が別種の尖鋭の思想の芸術を生む。ジョンの思想性の強い詩やメロディ。それらには飢餓感と未来と社会に対する渇望と願いが込められてます。

ジョンレノンの似顔絵の背景は濃いセピアに

イラストの背景色は暗い色にしました。

ジョンのイメージってどうしてもこういう色ですよね。

あの60年代70年代の時代への憧憬、イマジンしつつ、セピアの濃い色。

ジョン・レノン