愛された個性派女優、樹木さん
旦那さんの内田裕也さんが亡くなり、あらためて樹木希林さんの不思議な存在感への感謝が湧きます。
内田裕也さんと一緒のウェディングボードを描いてみたくなりました。
例によって1人ずつ描いて習作・練習します。
やっぱ雰囲気で描くんじゃなくて特徴を大げさに捉えなきゃだめか…。
グイッとブスく(すいません)欠点を誇張したら似ました。
樹木希林さんの特徴
この方の特徴といえば、ぎょろっとした斜視でしょう。それと鼻。ちょっとブタちゃんみたいなの。口の大きさ。
女優さんは欠点をあえて誇張しないと似ないですねえ。化粧や服装で顔立ちの特徴をカバーしてたりするので。
背景は爽やかなグリーンが合っているなあ、と思いそうしました。
着物がとてもお似合いです。ふんわりした白髪交じりの髪型に似合っています。
続けて内田裕也さんを描いているんですが、内田さんもなかなか強烈な個性があってインパクトのある夫婦ですよね。
樹木さん、この方は本当におキレイになられました。
晩年になればなるほど、キレイでしなやかな感じがして宇野千代さんじゃないけど「死なないような気がする」という不思議な雰囲気になられたんですね。
樹木希林さんの本に闘病を支えられる
私、6年前に乳がんが発覚し日本の潤沢な医療制度のおかげで存分に治療を受けられ、今や完治しているんです。が、治療直後の数年が精神的にとても辛かったですね。
経験のある方は分かるでしょうが、再発に恐怖したわけです。
眠れない夜に、色々な人の闘病記を読み漁りました。
中でも樹木希林さんの本や言葉に一番励まされました。
病に対してとてもしなやかに自然体に向き合っておられるのに、感動しました。
樹木さんには何か肝の据わった信念や信仰があるのかもしれません。普通はそうはいきません。
普通やたら悲観的になって落ち込むか、ナゾの代替医療に走りすぎたりと危険なポジティブに傾くかが多いのです。なかなか自然に受け入れられる方が難しいです。私も相当どちらかに極端に揺れながらこの数年を過ぎ越しました。
樹木希林さんの闘病の話を読みながら、とても安心した記憶があります。この人のように生き死にたいものだと不遜にも思ってました。
自然な生き方をされた
それから実に沢山の映画にお出になられ、あの「万引き家族」の演技は記憶に新しい。
病を抱えたことを世間が忘れるくらい素晴らしい演技で映画に沢山出演されていました。私もいつしか樹木さんの持病について忘れてしまってました。それこそ「この人死なないだろう」なんて思ってました。
そこで昨年フッといきなり天に還られた。亡くなられても、嘘なんじゃないかと現実感がありませんでした。内田裕也さんが亡くなられ、ようやく樹木希林さんもいなくなったんだと実感が湧きました。
不思議な最後でもあり、自然な最後でもありました。多くの人が励まされたのではないでしょうか。