なにかと物議をかもすモデル兼女優

水原希子(みずはら きこ)さんが最近批判されぎみなのは、今公開中の映画の宣伝をかねていると思われます。

映画「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」

漫画が原作なようです。

私はサブカル男が苦手

サブカルの中のサブカルといった映画です。妻夫木さんも水原さんも大好きなんですが、こうもサブカルオサレを全面に出されると、私のようなオバサンは足を運びにくい。

それに奥田民生というのが中途半端なサブカルです。いまどきの若い人は奥田民生にはなりたくなかろう。永ちゃんになりたいというのが同性代には多かったですが。奥田民生になりたいのは30代~40代はじめといったところでしょうか。

非常に微妙な客層狙いです。

サブカル男は勘違いフェミニストが多いと私は考えていて、それはひとえに、若いときのボーイフレンドが奥田民生好きで、下手な運転の横で下手な奥田民生を密室で絶叫され酔って吐いたトラウマがあるからです。

彼は出会った女性、女性に、結婚しよう、そしてこの家の1階にパパとママ、二階に僕と君が暮らすんだ♪と語り 今なら小町や鬼女系まとめでボコボコにされるタイプでした。噂では年上の彼女にボコボコにされて尻にひかれ幸せな家庭を築いているらしいです。めでたし。

おっさん系サブカルゴシップ雑誌「SPA!」

おじさんサブカルエロ系雑誌がSPA!です。

漫画やら変な似顔絵記事が面白くて私は実は毎週買っております。レジに持っていくのが非常に恥ずかしいですが(笑)

少し左で少し男尊女卑でおっさん向けでかつ貧困層向けで、でも政治色があるし、サブカルな面白さがあって。

漫画も数種類連載されている。清野とおるさん、かっぴーさん、まんしゅうきつこさん、アラサーちゃんや、「先生の白い嘘」で知られた鳥飼茜さんが連載されていて、時々西原理恵子も登場し、尖鋭的な漫画家さんばかりです。実は私の中で一番の漫画雑誌!?といっても過言ではない。

さらには、はじめての株投資ノウハウや、硬派なものから軟派なものまでのサラリーマンのための副業や節税などを専門家が指南。

巻末にはなぜか佐藤優さんの人生相談!が。インテリジェンスに庶民の卑近な悩みをぶった切るのが痛快だったりそうでなかったり。

かなり勉強&楽しめる週刊誌です。

この真っ赤っかの表紙の下品さかげんがどうしようもなく、その恥ずかしささえ超えたらなんてことありません。

アート?下劣?なグラビアコーナー

中でも愉しみにしているコーナー「グラビアン魂」

今週、とんでもないことに、あの水原希子(みずはら きこ)さんがグラビアン魂になっている!やばすぎます。

このグラビアン魂というコーナーはAKB系の童貞向け無垢な微笑みグラビアとは違います。もう、本屋で買ってくれ見てくれとか言えないんですが。

主催があのリリーフランキーさんとみうらじゅんさんです。

毎週目をおおいたくなるような、すべてが腐りかけの果実のような女体。いや、若い人が多いんですが。ほんといい具合に女体が腐って発酵しているんですよ。

なぜか時々おっさんのヌードもあります?!新宿ゴールデン街のかおりがするようなグラビアというか。

やばい退廃的かつ健康的なグラビアが生きる気力を奮い立たせます。もう落ち込んで投げやりになりそうなあなたも週刊SPA!のグラビアン魂をご覧あれ。元気になること請け合いです。

水原希子さんがSPA!のグラビアに

あの氷のようなモデルの水原さんがグラビアン魂!

これは一番毒のなせいページなので、ご紹介。しかし左はしにちらりと映るピンクのパンティが萌芽です。とりあえず買ってみてください。

水原希子さんは確実にこの世界の人だと分かります。

乳首を公衆で見せていた事件は記憶に新しいですからね…。

昨日描いた安室奈美恵さんは同世代女性のライフスタイルに多大な影響を与えましたが、

この水原さんという人も何か特異な存在感がビシバシします。

たぶん、水原希子さんはわざとやっています。

(モデルさんは裸で裏で猛スピードで着替えるので人前でヌードになるなんて平気な人種ですが)

ヌードはいかに日本で変遷してきたか

ところで明治時代に、西洋画が日本に入り、若い画家に多大な影響を与えました。最も大騒ぎになったのは裸婦像です。西洋画の真骨頂のひとつは女性のハダカですが、その絵の展覧会には、警官がやってきて絵の下半身に布を巻いたといいます。

日本には春画というものがあり、西洋の裸婦像のはるか上をいく猥褻さですが、それはあくまで室内で鑑賞するためのものです。

展示するから猥褻なんだと。??どういう価値観なんでしょうか。

この黒田清輝をはじめとする西洋画のどこが猥褻なんだ?美しいじゃないかと現在では思われますが公衆の面前で裸体画を展示すること、それも日本人のモデルのある女性の絵をリアルに描くことは革命的でした。

また話が脱線しそうなのでやめますが、明治の絵描きの空気感を知るには漫画「裸のお百」が大変面白いです。

猥褻だと糾弾して隠すからよりいやらしい雰囲気になり、いやらしいと思うから厭らしいのであって、つまり警官や当時の社会こそがバカ審美眼が遅れていて裸体を芸術でなくポルノと思っているだけではないか。

とはいえ今でも、女性の絵、それも裸体には境界線ギリギリの魅力があります。スケベ目的で絵画を鑑賞する人は沢山いるでしょう。

ヌードクロッキー会には何度は行きましたが、前列にはズラズラといつも常連のオジサン~おじいさんが陣取り、まさにかぶりつきで描いておられました。明らかに芸術を作るために彼等は来ていません(笑)

アヴァンギャルドな水原希子さんの似顔絵

水原希子(みずはら きこ)さんの似顔絵(にがおえ)
オシャレでアヴァンギャルドなモデル 水原希子さんの似顔絵イラスト

隠すからいやらしいのです。お金を出さないと観れないからありがたいのです。(古女房のはもちろんタダでみれるからいやらしくないのだ)

かつて乳房を出すのはタブーでなかった

アフリカの女性の乳房丸出しは常態だから厭らしくないんですよ。

乳首を男性の性喚起装置にしてしまったのはキリスト教、西洋社会ではないか。

日本の江戸時代は長屋で乳首を丸出しにしてましたもんね。銭湯も混浴だったし。

だいたい明治期に腰巻で絵を下半身を隠すのが面白い。そのころ乳首は乳房はいいんだな。明治は乳房は隠すべき性的な記号ではなかったのだ。

今は授乳は隠したりケープがあったりそれ用の室内がありすが、少し昔の田舎では出してるのが当然で、それを下世話なおっさんや親戚がのぞき込んでいた文化があった。えげつないですね。

サラリと反社会的な水原さん

水原希子(みずはら きこ)さんのチラみせした乳首が少しも色っぽくなく肉付きが悪いこと、性を超えたファッション性や保守的日本社会を逆撫でする発言、さらには日本人の血を引いていないことが、ネトウヨさんの攻撃対象なりやすいのです。

乳首にしろ発言にしろうっかり出しちゃったと言ってるようですが、天然なのか。しかし、私には確信犯のようにも思えます。水原さんは、何かのメッセージ性は有している。明らかに狙っていろいろしてます。核心がまだはっきりしません。

そこに左翼系サブカルおじさんには好ましい何かがあり、今回のグラビアにいたったのではないか。

私は数年前の「八重の桜」で水原さんが会津の女性の役をしたときから彼女が大好きです。

底冷えのするような低い声と、あの目で

会津は逆賊ではない!

と啖呵を切ったとき、痺れるような快感でした。

その低い声もアイドルやその辺の女優と一線を画しています。とはいえ、水原さん、笑うと異常に可愛くてイメージが反転するんです。そこがまたいいですね。