似てなくていい?商業にがおえ
ところで、本日は13日の金曜日。コロナ騒ぎで毎日ジェイソンぽいですよね。
先日の続きの商業似顔絵イラストの話です
実は、店や企業の販促ツール、本や雑誌の似顔絵イラスト いわゆる商業似顔絵イラスト
なんと「似ている」が重要ではない。
似てなくてもいい?!
とはけしからん!似顔絵じゃない!とびっくりします。
が、実際のところ、そうなんです。(もちろん「似せる」に寄せる場合もある)
何等かの目的(売ったり宣伝したりイメージを刷新植えつけたり複製して楽しむ)のための「コンテンツ」である。その目的のためなら「似てる」は第一優先事項じゃない。
美化、あるいは簡略化アイコン、デフォルメのあげく強調しすぎて、実物とは似ても似つかぬなんてケースは多々あるのだ。
▼先日、河原町のMOMAショップで発見したトートバック
バックに描かれているのは、有名な画家たちの似顔絵イラスト まったく似てないが可愛い美術の巨匠たちの絵
ダビンチ、レンブラント、モネ、ゴッホ…、うわーなんじゃこれ、
丸と線しかないよ~
もちろん、元の画家たちの顔には全然似てません。
でもこのトートデザインは、巨匠たちのアイコン化に成功している。どのマークもまさに画家の世界観を現している。
こんな簡略化したマークでも十分似顔絵イラストなんです。びっくり!
欲しくなりませんか?こんな美術館のお土産!いわゆる古い昔ながらの肖像画がプリントされたものじゃない。けど、よりずっとオシャレでイケてます!
似てないがカッコいい戦国武将たち
私はちょっと歴女で、たまに岐阜県の関ヶ原に行くのですが
現地には武将たちの似顔絵イラストポスターが飾ってあります。
これがまた実にかっこいい…!毎回ほれぼれして、ポスターも買って飾ってます。
作者は長野剛さんームや書籍のビジュアルイラストで有名です。全て油絵の具で描いているという。
もちろん、どの武将も本人の顔とは似ても似つかないはずです。
▼実際はこんなんだと思って書いた私の似顔絵イラスト
長野剛さんの武将イラストは絶対に本人たちの顔の造形じゃない。しかし、その武将たちのキャラ、世界観を描きぬいているという点では絶対に似顔絵イラストなんです。
これぞ本物の商業イラスト。痺れます。
こういった偉人や昔の人の似顔絵イラスト分野というのはありますよね。
書籍などにも。だんだん顔の造作がどうだという前にそのキャラを立たせていくのです。
圧倒的迫力の坂本龍馬
▼これは長崎旅行で見つけた。饅頭屋の販促立て看板
これを見たとき、鼻から何か出そうなほど受けましたよ!
長崎の似顔絵~福山雅治さん原田知世さん、さだまさしさん美輪明宏さんなど
似てねえ!でもインパクトすごい!胸の紋が栗饅頭だよ!
同じのはスタイルだけ…。
エディトルアルに見る似顔絵イラスト
書籍といえば、表紙にも多く似顔絵が使用されています。
2019年に亡くなられた漫画原作者:小池一夫さんの御著書▼
ほっぺがむっちりとして可愛らしい似顔絵イラスト。小池先生の個性的な人柄を現している。
イエローが目を引く、若者向け哲学書シリーズ▼
イエローにシンプルな線で描かれた哲学書シリーズ。素晴らしい。17才向けの本らしいですが、大人が欲しくなりますね。いわゆるジャケ買いです。
寂聴さん、似てる…!
書店に行くと、表紙に似顔絵イラストが使われたものがかなり多いことに驚くはずです。
私も最近、大好きなクラシック音楽の世界で描かせていただきました。
エディトルアルの似顔絵って奥が深いです。