白さえ使えたらなんとかなる!
と強気なタイトルを付けてますが
実際、白はあらゆる画面で大活躍する画材であり、大切なカラーです。
これさえ使えたら多少技術力が足りなくても、なんとか見栄えがするものです(とプロが述べることちゃうけど。自分は下手なの分かってるんで)
身の回りを見まわしたら、ありとあらゆるホワイトの画材が産卵ちゃう散乱しています。色々買って試してみたのです。良い情報になるかと思い載せてみますな。
右に置いてあるチョコレートとミルク珈琲はインスタ映え的なものではなく、この後、ちゃんと伏線がありますのでお楽しみに(?)
色々な白(ホワイト)の画材を紹介します。
こんなのがあったのか、白でも絵の具だけだじゃなくて、色々あるんだな~自分だったらこう使うのにな~的な叩き台ににこの記事をご活用ください。
のっちの似顔絵を作成しながらホワイトを使う
まずは素材です。パフュームのノッチさんを用意しました。
紙はキャンソン紙です。パステルや水彩がのりやすいの。
色紙やケント紙など各種、使う人によって違うでしょうし、それに合わせて画材の相性があるでしょう。
画材にも多種多様ある。油性や耐水性やアルコールや、はたまたニカワがあったりして、重ねるとニュアンスが違ったりして、使っていると科学実験のようです。
画材と紙や土台(キャンパス)のマテリアルの融合を上手く使って自分なりの画風を作っていかれる絵師さんは多いですよね。
アルコールマーカーのコピックなど、アルコール特有の滲みと耐水性、発色性を利用して様々な画風を作り上げていかれるのをネット上でも見ることができます。
ダーマトグラフの白
最初に使ってみるのはダーマトグラフのホワイトです。
以前も一度ダーマトについてご紹介しましたが、
頬に下塗してみます。このままでは白の画用紙に白を重ねるだけで、まったく意味がないように見えます。
しかし、上から水彩絵の具を載せると…
あら不思議!白のほっぺのハイライトが浮き出てきました!
色鉛筆なんでふんわりと優しく自然な素朴なマテリアルです。
ゴールデンカムイのあぶると次が浮き出てくる暗号文みたいやな…(笑)
この方法は、以前、席描きの会社で仲間で共有していた情報です。(こういう風にプロ集団に一度入っておくとこのように様々な技術やTipsが学べます)しかし、これは、時間の迫る席描きイベントに有効な方法です。私はこの照りは素朴すぎるのと、白に白で描いて仕上がりの目算をカンで立てるしかないのが困っていた。下手くそなので、結果的にこの方法は使ってません。私はダーマトの下塗ではなく、最終、筆のホワイトで頬の光を入れる方が好きです。
しかし、画風によっては、このダーマトの白を浮かす方法は味わいがあっていいかと思います。
マットなホワイトの絵の具を面相筆で
ホワイトで一番よく使うのはマットな不透明な絵の具の白です。
一番使い勝手が良かったのはポスターカラーの白だった。日本製は滑らかでキメが細かく、美しい発色です。
ただ、マットな白の絵の具を色々試してみたくて、多種買いすぎためんこでいる。
絵具は棄てない主義なので、少しずつ全部使っています。で、その際中に新しい商品が出たらつい衝動買いしてしまうんだな(笑)そのループです。
コピックに載せるホワイト
マンガに使うホワイト
インクのブランド ドクターマーチンのホワイト
アクリル絵の具のホワイト
アクリルもポスカラに負けず使いやすいですが、濃度によっては割れが生じてくるので注意が必要です。
価格も大事ですよね。専門の外国の絵の具は入手しずらい、高い。
そういう意味では国産ポスターカラーの大瓶はコスパが良いのです。
マットな白は仕上げに使うことによって見違える!
これら市販のマットな白の絵の具は、アクリルにしろ水彩にしろ、どれもそんなに効果に変わりありません。
大事なのはどんな絵の具に載せても、不透明な白が出ることです。
目の光に。入れると深みと透明感が出て、人物に命が吹きこまれます。
くちびる、グロスの照りに。いっぺんに美人に発色よくなります。
これらの白のハイライトの仕上げは、席描きイベントのとき、最後にもってきます。
白を入れた瞬間、いっぺんに絵が完成度があがり、いきいきとして見えるので、観客やお客様から歓声があがり盛り上がります。
髪の毛のハイライトにも一筋のホワイト
髪の毛の仕上げにもマットなハイライトは効果的です。
人によって、髪の毛の光沢の描き方は色々ありますが、
こんな風にざっくり描いても…
上から横にビッと一筋、マットな白の絵の具を入れると、髪の毛の質感と光沢が増します。
簡単にキレイにできるので、ぜひやってみて!
色々やってラクしてキレイに仕上げよう!
絵の具をといて筆を使うのはめんどうだ、という場合もあります。その際はシグマのペンもいいですね。
筆を使わなくても細い線が描けます。
筆にはない硬質な線が洗練されていて良いです。
私は筆の自在な感じが好きですが、自分に合った道具をどんどん探してください。教室や教本によっては、筆を上手く扱えるのが技術だからなんとしても筆を使うのだ、白でキラキラと仕上げをするのはごまかしだ!との主張もあるようですが…
そこも大事な点ですが本筋じゃないと思うんですよね。なんでもかんでも「手仕事の昔ながらの技術」を追求しすぎるのも意味がないのでは。あまりにデッサン狂ってたら問題ですが。あの漫画家の里中満智子さんも右向きの顔を描くのはずっと苦手だと言ってはったし。プロもうまく色々工夫して自分の弱点を補強しているのです。
早く、キレイにできる道具があったらすぐ使ってみて、ダメなら次行けばいいのですよ!
▼この呉竹から出ている白ペンも良かったです!ありそうでなかった白の筆ペン!
呉竹 筆ペン 白色 ZIG カートニスト 白 筆ペン 毛筆 極細
思ったより色が薄いのと、すぐなくなってしまうのと、乾きが遅いのと、価格が高いのが難点なので、買ったのは一度きりですが…。
白の使い方は他にもいっぱいあります。