来年の花見がそんなに心配?

先月、中曽根康弘さんが亡くなられました。

慕っている人が多くいて、ニュースでも多く取り上げられました。

「桜を見る会」報道にうんざりしていたとこに清涼剤のような感じ(訃報ですが)でした。

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サクラさくらと毎日やかましねん。どんだけ花見好きやねん。

少子高齢化でヤバいのに(災害で地方のインフラ崩壊、病院、医療の破たん)桜がどうやというの。なんでこうも日本人は桜が好きなの。「桜を見る会」問題を重要視する人は暇なんじゃないか。将来の生活に不安がない、いわゆる上級国民かよ、と僻んでみたりする。

若い人の方が安倍政権支持者が多いと聞きますが。

今の人は物心ついた首相が安倍さんですよね。私たちの世代は、総理といえば中曽根さん、というくらい存在感があった。

享年101歳。政策は論の分かれるところですが、右派左派問わず、パワフルなリーダーシップは評価されてしかるべき。

カッコよく長生きした中曽根康弘さん

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中曽根康弘さんの似顔絵イラスト

先月、私はついに50代に突入し、興味は日々、健康と体調、そして老後資金です。

同年代は分かっていただけるでしょうか?有名人が亡くなった死因がすごく気になるんですよね。例えば若くして亡くなった萩原健一さんは癌だったのか。う~ん、やっぱ癌はこわいなあ。八千草薫さんはいつまでもお美しかったなあ、近所の人の手を借りて一人暮らしを最後まで楽しんでおられたよなあ、とか。

日本はいまや超!超!高齢化社会となりつつあります。

高齢者の運転が取り沙汰されたり、もう少しすると団塊の世代が一気に後期高齢者になります。1/4が認知症になると言われていて、医療と介護現場の崩壊まったなしです。自分の老後はまあロクな感じじゃないでしょう。自分が80代になっても親世代をギリギリまでフォローし仕事もやめられないでしょうな。

で、戦々恐々としていたとこに、急に気候が寒くなったせいか次々と有名人、芸能人の訃報が。

中曽根康弘さん101歳!すごいな。頑張られたなあ。で、死因は?と目を皿のように探しましたが、どこにも出てない。

どうやら、「老衰」らしいのです。

え?なにそれ。老衰ってつまりポックリというやつやね。

癌治療が発達していない昔は、癌になっているのに気が付かず死んで、それが老衰と言われていたらしいですが、今は癌は結構な割合で治るし

現在の老衰ってなに?!

つまり、おじいちゃんが朝見たら動かなくなっていた!あるいは縁側で寝たままあの世に!ということです。

中曽根さん、ギリギリまで現役で活動されて、ポックリ逝かれた。なんてすごい、かっこいい。ああ、うらやましい。

ドナルドレーガンさんの似顔絵イラスト

仲良しのレーガン元大統領も描いてみました。

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仲良しだったアメリカ大統領のドナルドレーガンさん

この人と中曽根さんは「ロン、ヤス」と呼び合うくらいの仲だった。

反共で意気投合していた、この二人。

レーガンさんは知られているとおり、元俳優さんです。しかし、当時のその演技はパッとせず、保守的な政治の立ち位置でスパイぽい感じもあった。「ハリウッドの赤狩り」です。映像の世紀やビックコミックの漫画「赤狩り」でも触れられていた記憶があります。

晩年はアルツハイマーを発病していた。

アルツハイマーは、その人がアメリカの大統領か港の労働者かなんて、気にしません。アルツハイマーは、記憶、つながり、人生の大事な節目といった、人間にとって一番大切なものを奪っていきます。それらは、世界における私たちの居場所を確かめさせてくれ、自分が知る、そして愛する人たちとつながらせてくれるものです。アルツハイマーは可笑しいのか?レーガン元大統領のコメディ映画に非難が殺到

中曽根さんの大往生とつい比べそうになりますが、中曽根さんが変なのです。レーガンであろうが、大統領であろうが、認知症になるんです。普通はそんなに立派にポックリ逝きやしません。だからこれから日本の未来は大変なんです。

私は発達障害の傾向がありますが、その系は認知症になる確率が非常に高いとのデータもあります。覚悟と準備はしとかんといかんでしょう。

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ロン、ヤス、と呼び合う仲良しの関係だった ロナルドレーガンさんと中曽根康弘さん

中曽根さんのリーダーらしい体格と容姿

中曽根元首相、この存在感の大きさ、アメリカの保守派大統領と対等に渡り合ったのは、体格や容姿もあると思う。

見てほしいけど、▼中曽根さん、身体大きくありませんか?

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レーガン大統領と語りあう中曽根康弘さん レーガンさん半纏お似合いw

レーガンさんも相当大きい人ですが、アジア人である中曽根さんも負けてません。大きいです。ごついです。ひけを取りません。

以前、男性の首が太い人ってテストテスロン顔で政治家に向いている、と述べましたが、

中曽根さんも典型的なテストステロン顔、猪首なんです。レーガンさんもそうですが保守系の指導者は首や体格のでかい人が多いんですよね。

動物的な庶民層、反知性的な層の支持を得るタイプであるんです。

眉もしっかりあって男らしい感じです。思想や知性もそうですが、動物的な容姿の「圧」を持っていることもリーダーの秘訣です。(リーダーシップを取っているからこういう顔になるのか、こういう顔だからリーダーとして慕われるのか。鶏が先か卵が先か)

長生きの秘訣

中曽根さんの長生きの秘訣は、食事と使命感だと聞きました。

中曽根康弘100歳「長寿の秘訣は『憲法改正実現』という使命感」

死に方は違えど、中曽根さんもレーガンさんも使命感を持ち最後まで邁進された。ご立派です。

特に中曽根さんは、若いころから食事に気を使っていると有名でした。思い出すに、牛乳とバナナが定番の朝ごはんだと聞いて、私も真似したことがあった。同じく日野原先生も晩年まで肉を食べるなどして旺盛に活動されてました。認知症予防には食事が大事なのかなあ。

生活習慣も大事ですが、日野原さんも使命感というものがあった。

人は何かをするために生まれてきた。それは有名になったり政治の世界や著名なことに限りません。ともすれば大きな場所で活躍したり大言壮語する人に使命があると勘違いしてしまいますが…。

庶民の日々の生活も立派な使命です。子育てや家事や仕事、そして、介護。誰に褒められることもなく黙々と営んでも。自分の使命だと確信できる人生ほど尊いものはないでしょう。人が人である美徳です。子供が成長するその一瞬の喜び。いつか手を離れてしまうけど嬉しい楽しい一瞬。その一瞬ためにあなたも私も生きているんじゃないか。

たとえ寝たきりの状況でも人は何かをするために生まれてきたのです。描いている絵だって喜ばれるのは一瞬で、50年もたてば誰も覚えてない。ピカソやモネみたいになれば不滅だけど、まあ99.99999%の絵描きはそういうもん。それでも一生懸命描くのです。

キレイごとだけど、キレイごとがなきゃやってけないです。やってきましょう。

政治観に論も分かれるけど、中曽根康弘さんはキレイごとの使命感を持って生き抜かれた人やと思います。