映画「関ヶ原」大ヒット
映画情報見ていたら、今も上映していてロングランですね!
映画「関ヶ原」
各レビューの評価はくっきり分かれております。
原作厨の人は、忠実でない部分は気に入らないし、V6の岡田さんということで「永遠の0」など分かりやすい感動を求めて来た層にはまったくもって意味不明なんじゃないかと。
一日で終わった覇権争いの映画
忍者がたくさん出てくるのがいいですよね。(原作はそんな忍者ニンジャしてない)
世界史的に見たら、日本という東アジアの端の島国の、小競り合いな一日なんです。それも近江人と三河人の対立!(滋賀県vs愛知)というのが関ヶ原の実態なのだから(司馬史観という意味では)
なのに、こうまで壮大な骨太の映画に、数時間でまとめ上げ、大感動でした。
前後編にしても入りきれないエピソードの山でした。
加藤剛さんが主演した昔のテレビドラマは長時間なので、けっこうエピソードが詰まってました。
岡田准一が演じた三成はこれいかに
今回の平成関ヶ原の主人公の石田三成。
演じた岡田さんは、実に石田三成!
岡田さんなりの歴史観を所作の隅々まで出していて、素晴らしい。
あの「日本の一番長い日」の原田眞人監督です。あの映画と比べたらエンターティメント性の高い傾向に仕上がっていたのではないか。海外向けのニュートラルさがバランスがいいような悪いような。。。
石田三成という人は、歴女の人気ナンバーワンの武将です。
史実的にもイケメンだったとありますので、これぞ石田三成です。
理想が高すぎてみんなついてこなかった悲劇の戦国武将
一人は皆のために、皆は一人のために
という意味の旗 「大一大万大吉(だいいちだいまんだいきち)」
イケメンなうえにこのような清廉潔白な理想を持っている武将。頭ももちろんいい。しかし、彼は勝てなかった。
皆が私利私欲なしで生きれるわけがない。領土が欲しいとか美味しいものが食べたいとか自分だけ出世したいとか自分の家をなんとか存続させたい。助かりたい。
皆は本当は私利私欲の塊なんですね。
そこを三成は分からず、分かって裏工作した家康は分かっていた。
それで負けちゃったんですが、その不器用な正義感や忠義心や愛情に人は惹かれるんでしょう。自分はなかなか持てないなあ、でも三成はそれを貫いたんだなあ。と。
V6の岡田准一さんは何度か描いています。
オカダさん V6・岡田准一(おかだ じゅんいち)さんの似顔絵
【色付き】オカダさん V6・岡田准一(おかだ じゅんいち)さんの似顔絵
黒田官兵衛のインパクトが強すぎて、岡田さんの表情を観るたびに、三成よりも官兵衛の腹黒さを思い出してしまう。そっちの方がキャラに合ってるんじゃないですかね。
いえ、岡田さんが腹黒いって言っているわけじゃないですよ!
枚方パークの宣伝のように大阪人で、おもろい、俳味がある人なんだと思います。岡田准一さんは。これからも時代劇のスターダムを駆け上がっていってほしい。