M-1漫才大会の2018年の優勝コンビ!
似顔絵イベントで席描きのサンプルによく使われるのは漫才師や芸人さんです。
展示していると、子供さんや家族連れが指さしてくれて、良い集客となるのです。
あまりバラエティを見ないので芸人さんには疎いのですが、年に一度のM-1やR-1 かつアラビキなどは夢中で見ます。関西に住んでいるので、吉本興業の舞台にも数回足を運びましたが、ナマの漫才は素晴らしいです!
さて、昨年のM-1の優勝といえば「霜降り明星」さんです。描いてみることにしました。
優勝したとはいえ、若い人向けの芸であるため好みではなかったので、忘れていた(私の好みはナイツや夢路いとし君恋しさんです)のですが、昨日観たR-1で相方の「粗品」さんが優勝された。
迫力と面白さに、トリコになりました。どちらかといえば、「せいや」さんの方が華があるとの印象だったんですが。「粗品」さんのインパクトと勢いに驚愕しました。
二人コンビを描くのは甘えが出て描きずらい
二人の漫才さんを描くとき難しいのは二人セットであるということです。
だいたい、二人のうち1人がキャラが立っていて、もう1人が地味なものです。あるいは二人とも顔立ちは地味だけど眼鏡のデザインが変わっていたり服装を派手に覚えやすくキャッチーにしているか。二人一緒に描けば、そのキャッチーさや個性のある方のブランディングキャラの芸風を描いてしまえばそれと分かるのです。
例えばオードリーというコンビの春日さんは服装やポーズが特徴的です。そのコスプレを描いたら容易に、その二人はオードリーと分かるわけです。それでは似顔絵としては顔を描くという技術的なものより、服装を真似たら容易にそれと分かってしまうので、そこで「似せる」のを諦めてしまうことです。
春日さんの相方の若林さんも魅力があるのですが、あえて平凡な地味な服装や芸風にしてらっしゃるのか。
二人ともチースってやってたらコンビとしてはクドいし、漫才として売れないからです。ボケと突っ込みの役割がキャラとしてあるのです。
この人単体で描いたとき、似せることが出来なかったら、なんの芸能人か分かりずらくなります。
春日さんにしてもそうです。単体で描いて、顔が似なくても、ポーズや服装(ピンクのベスト)髪型で容易にそれと分かる絵になるため、甘えが出てそれで終わってしまいます。
マツコデラックスさんを描くときもそういう甘えが絵に出てしまいます。
まず「せいや」さんだけのイラストを描く
今回の霜降り明星さんも、「せいや」さんの方が目立つので似そうなものですが、実は顔立ちは、「粗品」さんの方が特徴的なんです。
丸い顔と小柄な体形。かわいらしい顔。口が大きいですね。
意外に難しかった…。
「粗品」さんの似顔絵
粗品さんはとても書きやすい。
ご本人が小栗旬に似ているという芸をされているせいもあるんですが、特徴が沢山あります。
顔が長い、目が鋭い。口が大きい。
二人並ぶとカリスマの増す霜降り明星
小柄でかわいい「せいや」さんと大柄で大胆な「粗品」さん。
二人並ぶととてもキャッチー。そしてスター性がある。
若い情熱がかつてのノンスタイルさんを彷彿とさせます。
「せいや」さんのエピソードなども、若い人にはある種のアメリカンドリームならぬ吉本ドリームで非常に共感を得て、応援したくなる物語要素があります。たとえば又吉さんの小説の「火花」におけるコンビの友情など。
しかし、こういった勢いと若さと物語、スター性が武器の場合、失速も早い。ちょっとその辺りも感じてヒヤヒヤする芸風だと感じてます。
だって、あのタモリさんの芸に過去の物語性や成功譚を感じ応援しようという人はいないはずです。単純にタモリさんの話術や芸が面白いからファンなわけです。だからそういう意味で、霜降り明星さんは、芸人でもあるけど、現時点ではアイドルなんです。
しかしR-1を拝見したら「粗品」さんが非常にネタが多く、緻密な頭の良さがあるので、そこが強い力になりそうな予感がします。ただのアイドル漫才で終わらないのではないかと。
二人とも大きな口をしているので、そのあたりも大成功しそうな二人です。
席描きの集客のためのサンプル
人気の二人なので、席描き色紙にも。10分程度描き用なので、書き込みすぎず。
今度は「せいや」さんが少し似てきましたかね。
でも今度は「粗品」さんが似てません。
ゴリラみたいになってしまいました。目が本来離れているのが寄ってますね。
二人並んではじめて「霜降り明星」だと言ってもらえる程度の出来ですね。甘えが出てます(;´・ω・)