女性芸人の似顔絵をあまり描かない
あまり芸人、それも女性の芸人はサンプルに描かないようにしてたんですね。
というのは、どんどん入れ替わるし(いつも描きなおすからしんどいw)それと、一度、柳原可奈子さんの似顔絵を店先に出したら客がちっともこなくて、引っ込めて、かわいい女優さんの似顔絵サンプル出したら客が増えたことがありました。ちょっと考え込みました。なんでなんやろって。
柳原可奈子さんがいかんのではなく、要するに女性芸人=太っている ブサイク(ほんとはカワイイのに)を売りにしている人が多くて、その芸人さんのサンプルを見て、自分はそういう風に描かれたくないなあ~って思うお客様が多いのではないかと。
芸人さんは入れ替わりが激しいですが特に女性において著しい理由は、自虐ギャク、保守的なジェンダーの卑屈さを全面に出すからではないでしょうかね。アタシはこんなにブスでバカですよ~っ勘違いして変なことしてますよ~っていうの。
渡辺直美さんもかつては自分の太っているさまなのを芸風にしていたんですが
アメリカ修行などなさり、ダンスが上手い、とか目鼻立ちがはっきりしている、などの「良さ」を全面に出していってから垢抜けていかれました。
そうして”NAOMI”というカッコいいアイコンに変わられたのだと
naomiは世界中で愛される女性の名前でもある。外国でも一般的な女性の名前なんですってね。NHKの番組で言ってはりましたが。
ジェンダーで自らを貶める日本の女芸風
そういうのは視てて辛いですね。太った女若くない女は女じゃないから苛めてもいいんだ!バカにされてもいいんだ、弄られて当然!という日本ぽい女性観。
「おまえのようなブス誰がもらってくれるんだあ?」とか
そういうの飲み会で平気でやるオッサンがいて、該当の女性社員が「あはは、どうせ嫁には行けませんよおだ」とか笑って全員で盛り上がるのは苛めじゃないですかね。昔はそういうの常態化してましたね。今どうですか?
そういう宴会ブス芸が日本の女性芸人さんの作風なのを私はいやだなあ、と考えてました。
自分を貶めて笑わせることしか女性の芸風は確率できないのかなあ、と。
かっこよく似顔絵に色付け
そこが渡辺直美さんの違うとこで
太っているけどカッコいいよ!オシャレだよ!センスいいよ!堂々としてステキだよ!
というブランディングをした。
「カンナさ~ん!」ってドラマも当たり役でしたね。大きな身体のシングルマザーが孤軍奮闘する。彼女はデザイナーだからオシャレなの。もうひどい目ばっかりに合うんだけど、いつも元気で笑ってて、日本中のママさんの共感を呼んで視聴率が上がりましたよね。
こうありたいですよね。若くても太ってても痩せてても、貧乏でもシングルでも、私は私でいいの!って。
とてもシャイな方、真っすぐ努力されるお人柄のようです。