霊長類最強女子のイラスト
さて、誰もが知る女子レスリング金メダリストの吉田沙保里さんの似顔絵です。
霊長類最強女子と当たり前のようにウィキペディアに載っているのがスゴイです。
いかに強くすごいのか
説明のいらない方なんですが改めて拝見すると
世界大会16連覇、個人戦206連勝
というありえない偉業を成し遂げられた他
ギネス世界記録認定、国民栄誉賞受賞、紫綬褒章受章者・名誉学位・名誉修士
と、まさに女子レスリングで全てを手にしたといっていいアスリートです。
4833421844 迷わない力 ―霊長類最強女子の考え方”]
CMやバラエティでも人気もの
テレビ番組やコマーシャルでも活躍されてますよね!
大好きなアルソックシリーズ
きびきびした語り口や笑顔、キチンとした言葉遣いがアスリートの頂点らしい品性を感じさせます。
すぐ「結婚」「女子力」と言う世間
しかし昨年の紅白歌合戦に審査員として出演された際 司会者や芸人が
「結婚はいつなのか」「オシャレして努力しているから女子力高いよ!きっといいお嫁さんになるよ!」
と言っていたのを見てため息が出ました。
女子力
自分磨き
結婚はいつ?
天下のNHKがこういうことを言わせるとは…。浅田真央さんの引退の際も結婚がどうとか聞く記者がいましたが、もうその手の質問は飽き飽きしませんか?
結婚は?子供は?
どんなに努力しても仕事や才能についてより、プライベートなことメスの役割について興味がある社会なのです。ここまでの偉業、一芸に秀でて努力しても、そういうこと言われるのねえ、、、。質問したのが中高年以上の親父ならともかく(だからといって許されるわけじゃないけど)若者だという皮肉さ。。。
しかしながら、周りはやいのやいの言ってますが
吉田さんご本人も結婚願望が強く、自分の(古い意味での)女子力を高めたいキャラを全面に出しているようです。
だから暴言とも言い切れない?
強いのに女性らしい?魅力的なキャラクター
先日観た「幕末グルメ」というドラマで突如、吉田沙保里さんが出演されて驚きました。
振袖を着て、ぶりっ子のような演技をして、悪者をなぎ倒していた。
霊長類最強なのに、女子っぽくありたい。本人もそのギャップキャラを楽しんでいるもようです。
吉田さんほどになると、そんな回りの取り沙汰なんて小さなことなんでしょう。
結婚や子育ても女性の幸せ!
社会で活躍する女性に結婚がどうのと取り沙汰するのは侮辱だと考えるのは
たとえば東大生の女子に「結婚なんてしなくてもいいよね、君ぐらいなら」という決めつけと同じかもしれない。能力や仕事があれば女性の幸せなんていらないよね?というのもおかしいはなしです。
結婚したいパートナーが欲しい、子供が欲しいというのは自然な欲求だからです。
現代は、女子の価値観、美的感覚が非常に揺らいでいる過渡期です。かつては専業主婦が一番、その後は仕事か結婚(子供)かという選択の価値観をたどりました。が、今はどちらも手に入れるのが主流です。諦めることはないのです。(しかし、過渡期なので、家事の分担や待機保育園問題など 価値観の多様、社会の未整備の問題はありますが)
仕事や才能を生かして自己実現するのも素晴らしいが
子供を作り、オシャレをして、料理をして、旦那さんを立てて、守られて、
という幸せももちろん素晴らしい。
最強であろうが、そういう意味の「女子力」は自然な欲望です。
柔らかいパステルカラーのドレスで身を包み、ピンクのチークで彩るのはとても楽しく、幸せなことです。
強いのも美しさのひとつ!
しかし、最近は、筋トレをして鍛えるというのも美しいという風潮になってきました。ライザップなどもそうですが、ただ細いだけでなく締まった筋肉がある女性の美が注目されてきたのです。
ミスユニバースの価値観について読んだことがありますが
欧米は ゴージャスで色っぽく強い女性が良い
東アジア 特に日本は 若く色白で弱く細い女性が良い
と女性美の価値観の違いがあるとか。
特に日本は「若さ」に注目しすぎなきらいがありますよね笑
しかし、それらは変革の時を迎えています。
かつての柳のように細く、弱弱しく 優しく母性的 幼児のような体形、守られる弱者=被保護者としての存在が良いとされてきた時代が終わってきているのでしょう。
強く健康的でゴージャスな女性がいいと。
と考える人が増えてきました。
同じ「女子力」でもその意味が人によって違うのではないか。ある人によっては女子力は料理のとりわけであり、その芸人のように自分磨き可愛いオシャレする人であり ある人にとっては仕事をバリバリすることある人にとっては子育てとコミュ力だったりする。
その価値観の違いのギャップが批判をもたらしたといえます。芸人さんに悪気があったわけでもなく、言われた側の侮辱だと考える必要もない。
最近筋トレが趣味な私などは
女子の力=言葉の通りに 女子の筋肉力
と思っちゃいますが
素晴らしい身体です!吉田沙保里さん。
ごついというよりはしなやかです。
以前ボディビルダー大会に見学に行ったことがありますが、そういう筋肉とはまた違うんですね。(筋肉の”美”にも様々な価値観があります)
まさに闘うための筋肉。飛んで素早く走り、とびかかるための究極の身体。
まさに国民の宝!金メダリスト吉田さん
かっこいい。そして女らしい吉田沙保里さんは皆のヒーローでもありヒロインです。
彼女のこの十数年の活躍でどれほどの人が励まされ、胸躍らせたでしょうか!
身体だけでなく心もどんなに鍛錬と忍耐とチャレンジを繰り返してこられたでしょう。
東京オリンピックが楽しみです!
浅田真央さんにしろ、なでしこのメンバーにしろ、かつてないほど、女性アスリートの世界的な活躍です。こういうカッコいい女性たちが登場することで
女性の鍛えられた身体はかっこいい!強いってステキ!
という価値観が徐々に浸透していったのでは。
女性の多様性が認められてきた
私の若いとき(20年前w)は筋トレして筋肉ムキムキになりたくな~い!て言う人が大勢いた。しかし今や深田恭子さんのようなゴージャスなボディがめっちゃいいじゃんと言われる。
しかし、昔ながらの女性らしい気遣いや謙虚さ家事の上手さも大事だと考えられている。
どうも日本人はあれもこれも全部欲しがる傾向があるのではないか。
仕事力と子育て力と 従来の価値観の手作り料理 笑顔やオシャレや化粧 愛想の良さ コミュ力
全部を「女子力」と言って、それが全部ないとダメみたいな傾向が強い。
加えて筋肉力も、となれば、大変です。
女性向きの雑誌を見ていると全てを手にした女性たちがキラキラしていて、目が痛い。ムスカのように眼を抑えたくなります。
女子力なんて、どれか一個でもあればいいのではないか。
毎日仕事している、あるいは家事や子育てしている、どれか一個でもありゃもう十分じゃないか。はっきりいって息さえしているだけで立派だとも考えてしまう。
なんもない私はそう思うのです。