意外に使える顔彩という絵の具
さて、画材の紹介です。
顔彩(がんさい:日本画のベースに使う絵の具)を使っている人があまり身近にいないことに驚いたのです。私は高校の時、日本画学科だったので、メジャーだと信じ込んでいたんですが…。
今でも頻繁に使っています。
顔彩(がんさい)いいですよ!
日本画の画材「顔彩」のメリットデメリット
有名なのは呉竹(くれたけ)さん 吉祥さんなどでしょうか。
日本画は絵具をニカワで溶いて作る、手間のかかるものですが、顔彩はその下地に使っている簡易版の絵の具といったらいいでしょうか。
水で溶けるしどの絵の具とも相性もいいし
屋外でも使いやすいので、最近、中高年に流行りの「絵手紙」に使う人が増えてはいるようです。
しかし、画像をご覧いただいたら分かるように、ちょっと色が渋すぎるんですね。発色が通常よりも落ち着きすぎている。
若草色なんてキレイなんですが。茶系や赤系、緑系は、昨今のアニメや漫画の発色に慣れている人からしたら非常に暗い印象を受けるのではないか。
色によっては使いわける必要があります。
近年のニーズを受け顔彩も変化している
しかし、近年の流行を受けて、顔彩メーカーも新しい試みで、新商品が続々出てきました。
実は、こういう絵の具の新商品を買うのが大好きで、全部試してみたりしてます。
え!これが顔彩なの!というくらい華やかで発色の良い商品があります。
キラキラのラメパールカラー ひと塗りでPOPでフォトジェニックな絵になります。
眺めているだけで楽しくなります。
似顔絵やイラストに特におすすめは蛍光色シリーズ
私が一番愛用しているのは、ルミアアクセントカラーです。
女子の大好きな赤やピンク、イエローの蛍光色の顔彩です。
こういう色はアクリル絵の具やポスターカラーにもあるんですが、この固形顔彩だと、少しだけ使う、すぐ使う、というのが気軽に出来るんですね。
こういう蛍光色って広範囲に使うとキッチュになりすぎてしまいます。が、アクセント的に最後に入れるんです。ポスカラよりも使いやすい。乾きやすい、溶きやすい。他の絵の具の上から塗っても滲みがない。相性がいい。
使いやすく汎用性が高いルミアアクセントカラー
不思議なんですが、水の量によって半透明になったり不透明になったり、、、キメが細かい粒子なので、薄く塗ってもとてもキレイです!
どこに塗ったかあまり覚えていないのですが、バラの花部分の仕上げに顔彩を使った絵▼
私の絵はあまりデフォルメの逸脱が激しくないので、古いニュートラルな印象があるんですね。その欠点をカバーするため明るい色をフンワリと塗るように心がけてます。
こういう蛍光色を使うとアカぬけて女性らしい画面になるので、重宝しております。
顔彩は最近はロフトや、あと意外な場所ですが、書道の専門店に売ってます。
セット商品だけはなく、ばら売りもあるので、よく使う色だけを買うという経済的な買いかたもできます。中善画廊さんはメール便も対応してくれ、すぐ来ます。
絵の具や画材は科学実験のような楽しさがある
画材を見ていると楽しいですね。画材専門店にいると時間を忘れます。ついつい衝動買いしてしまい、びっくりするほど買ってしまって後悔してしまうことも(‘◇’)ゞしかしそのうっかり買って「なんじゃどうするんじゃコレ的」なものが倉庫に一杯あるんですが、意外に使ってみたら面白い結果になったりします。
絵の具や画材は科学反応を探りながら実験するような面白さがあります。
塗ってみたらあの絵の具とあの絵の具はベースの物質が違う、だから滲みが出てダメだ、いやこの滲みが面白いなあ、など日々発見です。
絵が好きな友達や彼女にプレゼントするのもオススメです。使わなくても飾って眺めているだけでも楽しいですから。