徳川家康役の大御所俳優
映画「関ヶ原」見てきましたよ~!
10月の関ヶ原祭りが終わったらもう一度観に行くつもりです!
ということでお待たせしました関ヶ原の登場人物の似顔絵を描いていきます。(誰が待っているというのだ?!)
このブログではすぐに、映画やドラマのコスチュームやスタイルで描かずに、素の感じの似顔絵を描いて後の変身似顔絵と同じ人を二回書きます。
なぜかというとコスチュームで描くと、キャラ付けや化粧のため、本来の役者さんの顔に似てなくても、それらしく似てしまうからなんですね。私はまだまだ似顔絵の訓練が足りないので、その方式を取っております。
まずは主人公(石田三成の岡田さんが主人公の映画ですが)の一人である徳川家康。その役者さんの役所広司さんを描いていきます。
アクの強い役所広司さんの似顔絵
まず、この人、第一印象、めちゃめちゃ顔長いですね。
馬顔(うまづら)と言っていい。
私も似た傾向の長い顔なんで親近感がわきます。
濃い上になんとなく汚れている
まあすごいイケメンだとは思うんですが特徴のメモ書きに「汚い 汚い 汚い」と3回も書いています。顔だちとしてはこの人の同年代の真田広之さんと似通ってはいるんですね。
しかし、そのなんというか清潔感においてはるかに違うというか。
なんでまたこんな風に汚いキャラ付けになってしまったのかな。
ドリームジャンボのCMに登場しているタイムスリップした野武士のキャラがどうしようもなくお似合いでwww
ともかく、汚い役、下品な役をやると誰よりもすごい役所広司さんです。もちろん、清廉な役も沢山されていて素晴らしいのですが、この髭、小汚さあってこその役所さんではないか。
大河ドラマの信長の役も、いまだに役所広司さんのイメージを超える人はいない。
映画「関ヶ原」は眼を覆いたくなるほどに汚い下品でズルいひどい徳川家康になりきっておられました。去年の大河ドラマ「真田丸」で家康を演じた内野聖陽さんのコミカルでどこか優しい温かい演技も良かったですが
これぞ家康、このずるいひどい汚い家康なればこそ天下を取れたのだと恐怖する役所家康だったのです。明後日は家康コスプレの似顔絵を描きますよ^^
おっさんの顔立ちとマンガ
この役所広司さんの顔を見るに、何度も思い出すのが
漫画 柳沢きみお さんの「大市民」です。役所広司さんぽくないですか?
この漫画は大好きで何度も読んではエピソードを丸暗記しているくらいなんですが、よく知られているように、きみお先生はあまり絵が上手くありません。(すいませんっ)
それは年配の人を描くとき、特に主人公の顔などに如実に現れるのですが。若い顔にシワ、髭、を描くことで年齢を表現しようとするんですね。
少女漫画にもよくあるのですが。。。ほら顔の描き方は眼はパッチリとしたまま頬はとがったままの女の子なのにシワだけあるママとか。。
本当は40代くらいから人間の顔は頬の肉がたるんできて眼は細くなり、鼻の下は伸びていくというように全体的に老いていくのが人間の顔です。
若い輪郭にシワや髭を沢山描くのは違うんです。それはリアルじゃないんですね。
柳沢きみおさんの漫画の登場人物は髪の毛も多いし、ただヒゲやシワで人物の個性や年代を表現しようとしているので、変な稚拙さがあり、それがまた味わい深い、きみお世界へと私たちをいざなうのですが
役所広司さんはその絵に似てるんです。
若いイケメンをワザと汚く老けさせたような。。。
顔の輪郭も体つきもすごく若いんです。加えて髪の毛はふさふさです。
本当はすごく若々しくてイケメンな役所広司さん
髭をそってファッションを変えたら、とても若々しい清潔感のある人になるんです。
しかし、ある時期よりそのイケメンキャラ付けをやめてしまい、老け小汚いキャラに自らを変えてしまいました。
同じような馬顔の山下真司さんが未だに少年のような印象があることを思い出してください。
役所広司さんはわざとヒゲと白髪、黒っぽい服装で汚いキャラを演出しているのです。もうずっと長いこと。
今61歳でいらっしゃいますが、よく見ると、その年齢に似合わない若々しい皮膚(けっこうテカっている)髪の多さ 童顔であることが分かります。背広を着たら分かるんですが、筋肉も素晴らしいことがわかります。
たぶんセルフマネジメントでわざと小汚くしている
彼はたぶん、早くから映画俳優であろうとした。それも社会性や文学性の高い映画の主演を望んでいた。重厚な役、歴史の名士などの登場人物は若々しいだけのイケメンさんには回ってきませんからね。
だからこそのキャラ付けなんだと。
イチローがメジャーにわたって小柄なかわいい顔がヒゲを生やしてからメキメキと活躍し、あっという間に世界的プレーヤーになったことは同じ目的があるのではないかと。
そういえば役所広司さんの芸名は、もともと役所に勤めていたことから付けたんだとか。
そういった大人しい公務員的な大人しいイメージから脱するべく、自己鍛錬や研鑽を積まれての役所広司さんならではの存在感なのです。